オーダーメイドの指導

私は大学院卒業後、特別支援学校の先生を2年間していました。1年目は高校2年生、2年目は高校3年生の知的障がいのある生徒達の担任をしました。その2年間で学んだことは、「オーダーメイドの教育」です。これは、その時の教頭先生が仰っていた言葉であり、私の考え方を変えた言葉でもあります。

特別支援学校に通う生徒はそれぞれ個性を持っています。知的障がいの程度も様々であり、芸術に優れている生徒や運動が得意な生徒もいます。もちろん、生徒の数だけ課題もあります。特別支援学校だから特別ではなく、人間誰しもが得意なことと苦手なことがあります。

そこで大事なのは、「個性を尊重して、一人ひとりに合った支援をすること」です。これが「オーダーメイドの教育」であり、特別支援学校に限らず、人と接する時に必要なことだと感じました。

体操競技で考えると、瞬発力がある選手、柔軟が柔らかい選手、真面目にコツコツ練習を重ねることが出来る選手など選手の数だけ個性があります。

得意な種目、得意な技、性格、大事にしていることなどの個性をよく観察し、指導をすること「オーダーメイドの指導」を大切にして、今後も精進していきます。